忍者ブログ
Mac関連ネタや日常生活の日記、DiabloIIを中心としたゲームの話題、映画や本・コミック、そしてスポーツなど、思いついたままあれこれと書いてみるブログです。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

その2から続いて、「環境問題を弄ぶ人たち」という章の続きの転載です。

202p.から

石油がなくなれば農業への生産性も著しく落ち、食糧危機へと発展する
 本当の環境問題の2番目は食糧問題である。日本の食糧自給率は40%だ。しかし、これは見せかけのものであり本当の自給率ではない。
 食糧自給率が問題になるのは外国から食料が買えなくなった時で、現在のように自由に食料が買える時には食糧自給率の数字などはあまり問題にはならない。
 現在の日本が自由に食料を得ることができるのは、いわば自動車や家電製品を外国に輸出し、そこで得た外貨で食糧を外国から買っているからである。だから、仮に石油がなくなって自動車や家電製品を外国に輸出する力がなくなれば、それと同時に食糧を得ることもできなくなる。
 現在、日本の畑で多くの食料が取れるのは、石油をふんだんに使いビニールハウスをつくり、化学肥料を使い、さらに農薬で害虫を退治することができるからだ。またトラクターやその他の機械を駆使して農業の生産性を上げる方法もとられている。石油がなくなるということは、このようなことが全て同時にできなくなることであり、日本の畑の農業生産高はかなり低くなるだろう。
 石油がなくなった時の日本の食糧自給率を計算してみると、石油を使って農業の効率を高くすることができなくなるので、食糧自給率は40%から25%程度に減る見込みである。食糧自給率というのは石油がなくなって日本の工業が衰退する時こそ重要なのだが、日本の食糧自給率はその際に実質25%程度だというのだ。
 恐ろしいことである。
 人間は食べなければ生きていけない。その食糧自給率が必要な量のうち4分の1であるというのだから、石油がなくなればたちまち日本人は飢え死にするものが続出する可能性もある。


続いて209p.から

石油が枯渇すれば地球温暖化は自動的に解消する
地球温暖化は重要な環境問題かもしれないが、地球温暖化の要因が二酸化炭素であるとするならば、二酸化炭素を出す原料は石油である。したがって、石油が枯渇すれば地球温暖化は自動的に解消する。



転載・抜粋はここまでにします。
環境問題を含めて今後のことを真剣に考えるための契機にする問題提起の本として捕らえるのも良いのではないかと思います。

電力などのエネルギー問題は良くも悪くも核エネルギーにより目処が立たなくもないでしょうが、石油が枯渇した時にプラスティックに替わるモノの原材料・素材に目処は立っているのでしょうか、それともそれに替わる技術のブレイクスルーが起きているのでしょうか。

TV番組などで環境問題を謳い「100年後の子孫に今の地球を残す」といったフレーズを耳にしますが、果たして製作者側はどの程度本気で考えているのでしょうか。
耳当たりの良い言葉で視聴者の関心を集めるだけに腐心していなければ良いのですが・・・。

色々な意味で「前提」を疑ってみることの大切さも含めて一度お読みになることをお勧めいたします。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
spa
性別:
男性
自己紹介:
年齢40代の出戻り営業マン
大阪生まれの大阪育ち
PCはMac mini(Mid2010)をSnowLeopardで、自作マシンでXPとW7のマルチブートで使用中
自称「体育会系オタク」
アーカイブ
ブログ内検索
アクセス解析
忍者アド
忍者ブログ [PR]